ニュースにも取り上げられていることの多い、大手牛丼チェーンの安売り合戦。消費者としてはありがたいのですが、怖いぐらい安いですよね。ご飯は婦人物のお茶碗なら2膳はしっかり入っていますし、お肉もちゃんと入っていてどのお店の味もそん色なく美味しいのに300円を切るのは当たり前、時には250円さえ切るお安さです。牛丼が日本に広まったのは牛肉を食べるようになった明治以降で、「牛めし」が原型だと言われています。かつて牛肉は高価でしたので、明治~昭和初期の頃はB級グルメではなかったのでしょうね。牛丼がB級グルメになったのは大手牛丼チェーンがフランチャイズ展開を始めた1975年以降のことです。それでも今ほどお安くはありませんでした。一時期は狂牛病の影響で、街から牛丼が影を潜めましたが、今は早い、安い、うまい食べ物の代名詞として復活しています。1990年ごろから「つゆだく」を注文する若い人が多く、男性の食べ物のイメージが強かった牛丼屋さんにも今では女子高校生のグループが食べに来る姿もよく見かけるようになりました。
B級グルメ
さて、B級グルメとはいつ頃から存在しているのでしょうか。言葉自体が定着したのは1985年以降だといわれていますが、庶民的で安価な食べ物自体はずっと昔からあったのだと思います。たとえば江戸時代の屋台で食べる掛けそばなどもB級グルメと言えるでしょう。ただ現在のように多種多様なB級グルメが生まれたのは第二次世界大戦後だといわれています。戦後食べるものがなかった時代に、手に入る材料で少しでも安く満腹感のある食べ物を作るために試行錯誤して生まれてきたのではないでしょうか。先ほどB級グルメが流行る背景には不況が関係していると書きましたが、不況が続くと、カレーのルーやご飯のお供、ふりかけなどの売り上げが伸びると言われています。つまりおかずの品数が少なくても、満腹になるような食事のメニューが家庭でも増えていくわけです。同じように食事を提供するお店の方も、丼や粉物などの一品で美味しく安価で満腹になるB級グルメを競って作っていくのでしょう。
ここ数年ブームになっているものにB級グルメがあります。日本全国にどんなB級グルメがあるのか探してみたいと思います。ではB級グルメとはどのようなものなのでしょうか。高級なグルメの対極にある食べ物を指すようですが、高級にもはっきりした定義がないのと同じく、何をもってB級とするのか、人によってライン引きが違うのですが、ここでは庶民が手軽に安価におおよそ一食一人、1000円まででお釣りが来る程度ぐらいのものをB級グルメとして取り上げてみたいと思います。そもそもここ数年B級グルメがブームになっている背景には長引く不景気が関係しています。バブルの頃はテレビでもB級グルメの番組ではなく、高級レストランの番組ばかりで、キャビアやフォアグラなどだけでなくイベリコ豚などといった高級食材がもてはやされましたよね。そんな華やかな時代から20年近く経て不況が続く中どのようなB級グルメが庶民に愛され食べ続けられているのかを見ていきましょう。
